ちっこいバイクでキャンプに行く!

HONDAのgorillaとYAMAHAのTDR125でキャンプに行くブログ

ソロキャンプの入口 ~プロローグ~

こんにちわー。

ac104です。
 
今回はソロキャンプ始めましたー。って時のお話しです。
写真少なし、文字多し。
初のソロキャン出撃の模様は、次の記事です。
 
 

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↑初のソロキャンプの朝。 釧路町キトウシ野営場にて。当時の相棒カブ110。
 
 
何事にも、始まりにはキッカケって有りますよね?
 
 
私はソロキャンプに行きたい!って思い始めてから、実際にソロキャンプを実行する迄に、ざっくり5年ぐらいかかりました。
 
 
20代から、というか、キャンプは元々大好きで、近場の温泉施設併設!みたいなキャンプ場で、仲間内でワイワイやる感じで行っていました。
 
その頃は、『一人でキャンプ』という発想、概念事態が、そもそもありませんでした。
 
しかし、30代に突入し、家庭も有り、仕事も充実を通り越して激務!って感じの、家と職場の往復生活に疲弊。
 
『疲れたなー、どっか行きたいなー』が一日中頭の中でリフレインしているような状況の中、何気なく見たバイクの記事でキャンプツーリング。
ソロキャンプ。って言うモノを見つけました。
 
ソロキャンプだなんて寂しいじゃん。
夜は怖いじゃん。
話し相手も居なくて、何して過ごすんだよ。
って思ってました。
 
 
しかし、その記事の写真、そこにはバイクの傍ら、焚き火に薪をくべながら、酒をあおる一人の男。
揺れる火に照らされる男の後ろにはテントがうっすら見えていて、その奥は林なのか、草原なのか、わからない程深い闇。
 
 
 
カッコいい…。
 
 
 
バイクと焚き火と酒とテント。
『旅の夜に、他に何か必要なモノが有るのかよ?』
 
そう問いかけられた気がしました。
なんでしょう、この引き算の美学。
何も無い様でいて、足りないモノも何も無い。
余計なモノも無い。
(この男の飲んでいる酒はウィスキーだな。しかも山崎だ。きっとそうに違いない。何も足さない。何も引かない。山崎。間違いない。)
 
 
今や夜中でも気軽に大抵のモノが、そこらで手に入る便利な時代。
なのに、この男は、こんな何もない夜の闇の中で、何故にこんなに満ち足りて見えるのだろう?
 
 
私は思いました。
きっと、ここには自由があるんだ。
 
 
衝撃でした。
 
 
 
今思えば、
 
 
 
自分、
 
 
 
病んでましたねw
 
 
 
 
そんなこんなで、自由な男に憧れて、バイクツーリング特集の本!キャンプギヤの本!野宿ライダーの本!手当たり次第に買い漁り、穴が開くほど読みまくり、諸先輩方のブログを読み漁り、ソロキャンプへの思いが高まり続けるのでありました。
 
 
そんなにソロキャンプに行きたいのに、何で5年も行かなかったのかって?
 
 
 
嫁から出撃許可が降りなかったんですよw
子供も小さかったのでね…。
 
『バカじゃないの!?』
って一喝されましたよ。
 
『あーあー、がっかりだ。男はイイよねー、好き勝手言ってさー。大体ねー…』
 
あー、もうごめんなさい、ごめんなさい。
私の気の迷いでした、ごめんなさい、って感じですw
 
ヤバいぞ。このままソロキャンプに行きたいって主張を続ければ、毎日が本当のソロ生活になってしまう。
くわばら、くわばら。
 
そんなこんなで、ソロキャンプに行きたいけど、表向きは行かない。
その裏ではひたすら情報収集。
そんな妄想の日々を過ごしていました。
 
 
 
 
あっ、ソロキャンプデビューのキッカケの話でしたねw
 
 
 
 
 
そのキッカケは突然訪れました。
 
家族で近所の某リサイクルショップを訪れた時の事。
 
『何か凄い安いテント売ってるよー。』
『しかも新品!買ったら? 』
と、嫁からまさかの発言が。
 
見れば、新品、お値段何と1,800円!
所謂、激安テントってヤツですよ。
 
しかし、
見たことも聞いたことも無いメーカーのロゴ。
何だこのペラッペラな生地は?
ポールは鉛筆並みの細さ。
ペグなんて針金じゃねーか。
しかもシングルウォール?
前室も無いし、論外。
地雷じゃねーかw
 
ディスりまくりです。
 
お陰様(この5年)で、こちとら知識だけはイッパシなんだよ。
『テントって言ったらスノーピークとか小川テント(現キャンパルジャパン)とかのさー、そう、例えばステイシー2だ、ステイシー2。』
(俺はそんなテントでキャンプに行きたい!)
(こんなテント使い物にならねぇよ!)
 
嫁には理解出来ないであろう単語を並べ立てて、私は断固拒否!したのです。
 
嫁は、『そ、その、ステイシーってヤツ、いくらすんのよ?』
 
『ステイシー2だ!ツー!』
『ツーを付けろ、ツー!』
 
私は、たじろぐ嫁に、内緒で買おうとしていた憧れの小川テント ステイシー2(私にとってはお高い。高嶺の花。)の値段を知られまいと、
何故か、『ツー!』
『ツウ!ツウ!』と連呼して誤魔化そうとしていました。
 
 
ツウ! ツウ! って、
端から見たらコレ、鶴の恩返しのラストシーンじゃねーか。
 
お前はツウで、俺は与ひょうか?
 
 
 
 
…話しを戻します。
 
結局、嫁に値段を自白しました。
(それでも半値くらいにサバ読んで。)
 
『そんな何万もテントにお金使って、行かなくなったらどうするの?
飽きたーとか、一人は寂しいから行かないとか、言うようになるんじゃ無いの?
このテント買って、一回行ってみればイイじゃん!』
 
 
ん? 『今、なんつった?』
 
 
『だからー、コレぐらいの安いのでソロキャンプ始めてみて、ハマるんだったらイイの買えば良いでしょう?』
 
 
まさに晴天の霹靂。
千載一遇のチャンス到来。
このチャンス逃がしてなるものか。
 
 
『じ、じゃあ一回行くっていつだよ。』
 
 
『次の週末連休でしょ?
好きに行って来れば良いでしょう?』
 
 
 
勝った。
 
苦節5年。
遂にこの日が来た。
私は心の中でガッツポーズ。
そして、笑みが溢れるのを必死で堪えて、ディスりまくったテントを会計へ持って行きます。
 
通報されるんじゃないかってくらいに、堪えきれずにニヤニヤしながら。
間違い無く不審者。
 
もう、さっき迄ボロっかすに言ったテントが、今じゃもう、オレの城に見えるわけですよ。
夢にまで見た一夜の城。
遂に手に入れます。
オレ専用のソロテント。
 
急に素敵に見えてきます。
不思議だ。
 
シングルウォールって言ったって、結露するような季節にキャンプ行けないしー。
雨降る中でキャンプツーリングに行かないしー。
ポールもペグも、ショボいけど、ドーム型で自立するしー。
そもそもテント潰される程の風吹く中キャンプしないしー。
 
細い、薄いで、コンパクトにパッキング出来るから、むしろ有りなんじゃないかい?
重量僅か1kg!
うん、軽いは正義だ!
間違い無い。
 
 
もう、まるで最高のツーリングテントな気がして来ました。
このテント以外考えられない。
俺と、バイクと、焚火と、このテント。
揺らめく炎の明かりに、浮かび上がるはこのテント。
 
 
そして、5年越しの思いを胸に、出撃の週末を迎えます。
勢い余った私は、とんでもないルートで、とんでもないキャンプを繰り広げるのですが、その話は次で。
 

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↑悲願の俺と、バイク(カブ)と焚火と酒とテントの図。
これは2回目のソロキャンプ、2泊目の様子。結局まだまだ実現には程遠い…。
 
出発の日は、背中に『気を付けて、楽しんで、あと、お土産買ってこい』という嫁の言葉を背に受けて。
ダメ押しの『とっとと行ってこい!』という嫁の一声(おお、鶴の一声?お前やっぱりツウだったのか?)をキッカケに、私のソロキャンプツーリングが始まりました。
 
駄文、長文。失礼。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
 
したっけ。
 
 
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