ソロキャンプツーリング 始まりはいつも雨。
こんにちわー。
ac104です。
さて、前回までは、人生初のソロキャンプツーリングに走り出し、行きついた先は上級者向けキャンプ場。その状況を例えるならばRPGで言うところの、低レベル、初期装備のまま物語中盤のダンジョンに迷い込んだ、愚者。きっちり返り討ちに合いながらも、必死に立てた一夜の城=激安テントに逃げ込み、明日の冒険を夢見て泥のように眠った。というお話でした。
さてところで、眠りには二種類の眠り、所謂、レム睡眠とノンレム睡眠ってのがありますよね。
交感神経、と副交感神経が交互に、周期的に働き、脳と体を休める訳です。
タイミングよく目が覚めると気持ち良く起きられますし、睡眠周期を突然阻害されると不快な目覚め、って訳です。
ツーリング出発時のざっくり計画では、早起きして道東を満喫すべく走り回るか、キャンプ場でゆっくり過ごす。
なーんて考えていたのですが、私の気持ちはもう、圧倒的に後者一択でした。
政権与党も真っ青な、圧倒的支持率。
キャンプ地到着が遅く、真っ暗だったからさ、なんかキャンプっぽいことしたいじゃないですかー。
全会一致の採択です。
『異議なーし。』
何人たりも、私の眠りを妨げてくれるなよ。
しかし、4:00に目覚めます。
それは、寒かった。とか、尿意をもよおした。とか、うるさかった。とか、そーゆーものではありませんでした。
『冷たっ!』
はい。
がっつりテントが浸水してました。(>0<)
本当に泥のように寝てた!
目覚まし時計でも、嫁でも、子供でもなく、水に起こされるとは、なかなか貴重な体験です。
あと五分だけ寝かせてー。
とか通用しませんから。
容赦無し。待った無し。
今そこにある危機です。
なにやら遠くからも、
『あー。』ガサゴソガサゴソ。
『はぁー。』ガサゴソガサゴソ。
と、聞こえてきます。
周りの方も状況は同じ模様。
途中一度、目覚めて、気が付いたんですよ。
テントをバチバチに叩く雨音で。
じたばたしてもしょうがないから、気が付かなかったことにして、2度寝してました。
雨音って心地良いですよねー。
(これは変じゃないですよね?)
天気予報の嘘つきぃ、ひどいよぉ…zzz。
ってな感じで寝入りました。
でもこの時、不思議なのが、不快な目覚めなハズなのに、すごくシャキッと起きたんですよ。
何なら気持ちいいくらい。
レム、ノンレムの切り替わりの丁度イイとこだったのかなぁ?と。
未だに謎です。
メットのシールド拭くのに持ってきてたウエスで水をササっと払って、状況確認。
荷物の浸水はまだ許容範囲内かな?
寝袋が濡れたのは痛い。
2泊目どうしよう?
とりあえず、テントのサイドウォールに体が触れると、濡れてしまうので、ドームテントの真ん中の、一番室内高のあるところで体育座り。
動いて壁に当たると、アウト!
まるで(昔のテレビ番組で見てた)電撃イライラ棒の
棒にでもなった気分。
着替えが一苦労。
↑とりあえず、朝飯。コーンスープ用意して正解だった。あったまるー。
わかってはいましたが、前室の無いテントは雨の日辛いってのを身をもって体験しました。
ひとまず一酸化炭素にヤられる訳にはいかないので、テント入り口のファスナーをカブにひっかけて、前室チックなものを作ってお湯を沸かします。
(テント内の火器の使用は自己責任)
朝飯食ったら元気になりました!
食う事と、寝ることは、やっぱり大事ですね。
気を取り直して、カッパ代わりの防寒上下に身を包み場内散策に出ます。ついでに、トイレにも行く。
↑朝の絶景を期待するも、霧。この下は海なのですが、波の音しか聞こえません。奥にうっすら東屋が見えるのがわかりますでしょうか?
↑迷い込んだら戻ってこれなそう。
↑見上げるとこんな感じ。綺麗。
↑霧かかかった森。湿っているからか、辺り一帯に木の香り、土の香りが心地よい。
期待していた、朝の絶景は残念ながら見られませんでした。
でも、朝モヤの中を散策するのも気持ち良かったです。
散策を終えて、白い闇の中からテントに戻ってこの後の計画を練り直します。
さて、キャンプを続けたいが、テント、寝袋が浸水してしまった以上、もうキビシイな。帰るか?
イヤだ、旅は続けたい。折角手に入れた、貴重な自由時間だ。もっと走りたい。
では、どうしたものか?
ポチっ!
ホテルを押さえましたw
(キャンプツーリング終了やんけ!)
まあ、そこは大人なので。
またしても、勇気ある撤退w
ただ、予約した本日の宿は、帯広ダメで、釧路ダメで、根室ダメで、北見です。
ルートを考えます。
こうです!
性懲りもなく走ります。
なるべく海沿いで、厚岸町から浜中町に抜けて根室半島をぐるっと回って風蓮湖の脇から国道243号で、別海町、弟子屈町を通って美幌峠を抜けて行こう!ってな感じです。
何で直接北上するルートじゃないのかって?
やっぱりここまで来たら、東の端っこを押さえておきたいじゃないですか。
ま、そうと決めたら出発です。
サクッと撤収して2日目の旅のスタートです。
雨が降ったり止んだりですが、もう、今日はホテル泊です。風呂に入れます。なんぼでも、好きなだけ降ればイイさ。
雨乞いの如く雨の歌を歌いながら走ります。
始まりは何時も雨。
銀の雨。
最後の雨。
そして、雨の慕情を歌っていたその時です!
↑めっちゃ鹿がおるwめっちゃこっち見てる。こわいわー。
道東さんはなかなか油断も隙もありません。
こんなん当たったらシャレになりません。
(こちらを走られる方は、本当にご注意ください。シカ注意って看板有りますけど、本当に出てきますので。まあ、シカの住んでる所を我々が通らせてもらってるようなものなのでね…。)
鹿障害を華麗にパスした私は、順調に進んで行くのですが、ここから納沙布岬まで写真がありません。
あまりにどしゃ降りで、
写真どころではありませんでした。
雨のツーリングになってしまったのですが、すれ違うライダーさんとのヤエーに物凄く勇気付けられました。
全然知らない人同士ですが、バイクで旅してる同士ってゆーか、同志ってゆーか。
バイク乗りってやっぱりいいなぁ。
そうこうしながら到着です!
周りの観光客の方とお話してて、お互いの写真を取り合うことになりました。
↑おっさんの一人旅で、写真は別に撮るつもりないんですよーって話してたんですが、記念になりますから是非撮りましょうとなった一枚。
『どんな顔すりゃいいか分かんないっすー』
『笑ってくださーい』
ってやり取りで、おっさんが微妙な照れ笑いしてるw
(やり取りが、エ〇ァの綾〇とシンクロした!って思ってのは内緒だ。)
これも思い出。
感謝。
雨も上がっていたので、ふらふらと散策します。
↑希望の道というものだそうです。
自分の住んでいたトコの石もあったので、眺めて回ります。(ちなみにこの中では奈良、大阪、宮城、山形。)
ここから、走って走って、北見のホテルに一泊。
のんびりトコトコ帰ります。
↑帰りしな、食った昼飯w
『!?』
ほんと、映えない食事ばっかりでした…。
帰りのカブの箱の中には、楽しかった思い出と、嫁へ献上する品でいっぱいですW
↑疲れてボケまっくてる。帰っていた段階で7,066km。
そんなこんなな、4年前の、私の人生初ソロキャンプツーリングでした。
総走行距離1,070km
キャンプ1泊、ホテル1泊。
雨に打たれてボロボロだったのですが、
今となっては良い思い出。
テントでちじこまりながら、
これは、
いつか、
ブログのネタにしてやる!
って、思ってました。
ソロキャンプは5年越し、
ブログは4年越しw
(時間かかり過ぎだ)
あの日の自分に言って
やりたい。
今、報われたぞw
長文、駄文失礼。
ここまで読んで頂いて、ありがとうございます。
したっけ。